おきなわカエル商会です
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亜熱帯の照葉樹林を紹介
  イタジイの森  
 
固有種の宝庫
  琉球列島には多くの固有種(または固有亜種)が分布しています。各固有種の分布は、琉球列島の中でもさらに限られた島にしか生息しない種がほとんどです。なかでも山原(やんばる)の森は、特に数多くの固有種が生息する、固有種の宝庫です。生息域が山原だけの種、奄美大島と山原にしか生息しない種が、いろいろ生息しています。
  鳥類のヤンバルクイナ(山原に固有)、ノグチゲラ(山原に固有)、ホントウアカヒゲ(山原と沖縄本島の周辺諸島に固有))、爬虫類のリュウキュウヤマガメ(山原と沖縄本島の周辺諸島に固有)、両生類のハナサキガエル(山原に固有)、ナミエガエル(山原に固有)、イシカワガエル(山原と奄美大島に固有)、ホルストガエル(山原と渡嘉敷島に固有)など、枚挙にいとまがないほど数々の固有種が生息しています。また沖縄本島に生息する動植物でも、名護以北の山原に限定されるものが多いのも特徴です。


ホントウアカヒゲ
(山原・慶良間諸島に固有:固有亜種)
ヤンバルクイナ
(山原に固有)
リュウキュウヤマガメ
(山原・渡嘉敷島・久米島に固有)
ナミエガエル
(山原に固有)
ノグチゲラ
(山原に固有)
ハナサキガエル
(山原に固有)
イシカワガエル
(山原・奄美大島に固有)
ホルストガエル
(山原・渡嘉敷島に固有)

    ノグチゲラ、ヤンバルクイナの大きなサイズの写真画像はこちらにあります。
    カエル達の写真画像はこちらにあります

固有(こゆう):ある生物の分布が、特定の地域に限定されることです。例えばハナサキガエルは、沖縄本島の山原にのみ分布しています(沖縄本島に固有)。
地史的に古い山原 
 沖縄本島は、地史的に関連の深い奄美大島と共に、非常に古い時代に大陸から隔離されたと考えられています。最近、奄美諸島・沖縄諸島は、少なくとも500万年前に大陸から隔離されたとの説が出ています。その説が提唱されるまでの定説としても、150万年ほど前に隔離されたとされており、いずれにせよ古い時代に大陸から隔離されたようです。
  大陸から隔離された後、その島の中で独自の進化が進んだ結果、山原は固有種の宝庫となっています。
森と渓流
 
多くの貴重な野生動植物が生息・生育する山原ですが、前ページでお話したイタジイの森と、その谷部に流れる渓流環境が、動植物の生存を支えています。カエルやイモリ、トンボ類、サワガニ類などなど、水に依存するいろいろな動物がみられます。
 沖縄本島には、10種のカエル類(外来種は除く)が分布しています。このうち5種が、山原の渓流域で繁殖するカエルです。これらのカエルは、河川の源流域で繁殖しています。また山原の渓流周辺には、オキナワミナミサワガニ、サカモトサワガニ、アラモトサワガニ、オオサワガニの一種と、4種ものサワガニ類が生息しています。カラスヤンマなど、渓流域で幼虫時代を過ごすトンボ類も豊富です。ノグチゲラの営巣ヵ所も、渓流沿いに集中しています。湿度が高く保たれている渓流沿いでは、ランなど各種の貴重な植物も生育しています。森の中の渓流は、降水量の変動に伴い水量の変動はありますが、枯れることはありません。イタジイの森と渓流、その渓流で生息・生育する動植物達が、山原の自然を特徴づけています。

  左写真:山原の渓流 右写真:渓流の水中に産み付けられたハナサキガエルの卵

   
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