■ 森と渓流 ■
多くの貴重な野生動植物が生息・生育するやんばるですが、前ページでお話したイタジイの森と、その谷部に流れる渓流環境が、動植物の生存を支えて います。カエルやイモリ、トンボ類、サワガニ類などなど、水に依存するいろいろな動物がみられます。
沖 縄本島には、10種のカエル類(外来種は除く)が分布しています。このうち5種が、やんばるの渓流域で繁殖するカエルです。これらのカエルは、河川の源流域で繁殖しています。またやんばるの渓流周辺には、オキナワミナミサワガニ、サカモトサワガニ、アラモトサワガニ、オオサワガニの一種と、4種ものサワガニ類が生息しています。カラスヤンマなど、渓流域で幼虫時代を過ごすトンボ類も豊富です。ノグチゲラの営巣ヵ所も、渓流沿いに集中しています。湿度が高く保たれている渓流沿いでは、ランなど各種の貴重な植物も生育しています。森の中の渓流は、降水量の変動に伴い水量の変動はありますが、枯れることはありません。イタジイの森と渓流、その渓流で生息・生育する動植物達が、やんばるの自然を特徴づけています。
左写真:やんばるの渓流 右写真:渓流の水中に産み付けられたハナサキガエルの卵 |