オキナワイボイモリ(サンショウウオ目イモリ科)Echinotriton andersoni 英名 (English name) Anderson's crocodile newt

・沖縄県レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類
・環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類
・沖縄県指定天然記念物
・国内希少野生動植物種

全長約16cm、全身黒褐色で脊椎が著しく隆起し、左右に肋骨が突出します。沖縄島、瀬底島、渡嘉敷島に分布しています。奄美大島、請島、徳之島に分布するイボイモリは2022年にアマミイボイモリ ( Echinotriton raffaellii ) として別種になりました。沖縄本島での分布は、沖縄島北部から沖縄市の北側までと、沖縄島南部のごく一部に分断されています。南部の個体群は消滅危機に瀕しています。低地林から山地林に生息しています。
やんばるの森の渓流では、12月頃から成体の姿を見かける機会が増えます。3月から6月頃渓流の源流で産卵します。ほとんど流れの無い場所や、水たまりのようになった場所の周辺に産卵します。卵は水中に産卵せず、水場のそばに溜まった落ち葉の下に産み付けられます。池や未舗装の山道にある水たまりも繁殖地のなる事があります。卵は、ゼリー層に泥や腐葉土が付着して目立ちません。孵化した幼生は、降雨により流されたり、自分で跳ねて水までたどり着くようです。幼生は黄褐色に黒い斑紋があります。シリケンイモリの幼生は全身が黒い点でオキナワイボイモリの幼生と見わけがつきます。ふ化から2ヶ月ほどで上陸するようです。5月頃は渓流の源流でオキナワイボイモリの幼生と良く見かけますが、8月ごろになるとほとんど見かけなくなります。
オキナワイボイモリの動画はこちらです。