ハナサキガエル (無尾目アカガエル科) Odorrana narina 英名 (English name) Ryukyu tip-nosed frog

・沖縄県レッドデータブック:絶滅危惧ⅠB類
・環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類

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ハナサキガエルは沖縄島北部地域にのみ分布するやんばるの固有種です。体長5~7cm程度、手足が長くジャンプ力の強いカエルです。昼間渓流沿いを歩くと、このカエルが驚いてジャンプし足にぶつかってきたりします。現況では、沖縄島の大宜味村、東村、国頭村の3村に分布がほぼ限られているようです。
山地森林の渓流域に生息します。比較的自然性の高い森林を好むようです。繁殖期は12月から2月頃です。毎年決まった滝壺や淵で集団で産卵します。一斉に数夜の期間だけ集まり産卵します。何を合図にカエル達が集まるのかよくわかっていません。不思議な事に、ヒメハブがハナサキガエルの繁殖開始前に集まってきたりします。産卵場には足の踏み場のないほどのカエルが集まり、大変な騒ぎです。雄は水中や水辺で雌を待ちかまえ、雌がやってくると抱接します(抱接:カエルは体外受精のため、雄が雌の上に乗っかる形でしがみつき、ペアになって産卵します)。1匹の雌に複数個体の雄が抱きつき、雌が死んでしまうことがあります。卵は白く、卵塊の形で産み付けます。複数のペアが水中の岩の下や壁の窪みなどにまとめて産み付けます。卵塊が水中でゆらゆらしている様は、とても綺麗です。産卵の動画もありますのでぜひご覧下さい。
ハナサキガエルの産卵の様子などこちらのコンテンツでもご覧になれます。


Ryukyu tip-nosed frog is endemic and endanger frog. They distributed in the North part of Okinawa Island. The total length is around 5cm from 7cm. They inhabit in the source of the mountain stream. Breeding season is about January. Many frogs gather all at once and lay eggs. Breeding period is around two days for one day. They lay eggs in the basin or pool.
・Ministry of the Environment RED LIST ; Vulnerable (VU)
・Okinawa Red Data Book ; Endangered (EN)
The situation of the breeding, please click here.