1.身近な場所で暮らすカエル達の生息場所
 身近な場所にも、カエルたちが暮らしています。沖縄本島の場合、ハロウェルアマガエル(本島中部以北のみ)、ヌマガエル、ウシガエル(外来種)、リュウキュウカジカガエル、オキナワアオガエル、シロアゴガエル(外来種)、ヒメアマガエルが平地でも見ることができます。低地の生息場所として、水田や畑などの耕作地、水たまり、溜め池、河川、排水溝などがあります。
 市街地でも、公園の緑地や、住宅地の側溝などで、リュウキュウカジカガエルやヒメアマガエルなどが見られます。私の住んでいる浦添市でも、住宅街の小さな公園の中にある人工的な流れの中で、リュウキュウカジカガエルが綺麗な声で鳴いています。リュウキュウカジカガエルは、やんばるの渓流にも生息しtげいますが、市街地の排水でも生息しています。市街地の中にある小さな畑でも、畑の脇に置いてある水溜用のドラム缶の中で、シロアゴガエルが産卵したりします。水があれば、何かしらのカエルが利用しているものです。
 緑地が少ない平地では、御嶽林は小動物達の貴重な生息場所です。御嶽林の中に池などあると、ヒメアマガエル、オキナワアオガエル、シロアゴガガエル(外来種)の産卵が観察できます。またそれらを狙ってきた、ヒメハブやアカマタなどに出会うこともあります。
 サトウキビへの転換がすすんだ沖縄では、水田は少なくなっています。沖縄本島でまとまった水田としては、宜野湾市大山、大宜味村喜如嘉、金武町の億首川河口周辺などがあります。大宜味村喜如嘉の水田では、夏場の夜はハロウェルアマガエル、ヌマガエル、リュウキュウカジカガエル、シロアゴガエル(外来種)、ヒメアマガエルが繁殖しており、冬場はオキナワアオガエルが繁殖しています。夜の水田では、彼らの大合唱を聴くことができます。

 
 市街地の側溝でも、リュウキュウカジカガエル、ヒメアマガエルが繁殖しています。
 
 水田では、ヌマガエル、シロアゴガエル(外来種)などが繁殖しています。また水田の用水路など、水に流れがある場所では、リュウキュウカジカガエルなどが繁殖しています。周辺の林の縁では、ハロウェルアマガエルの声が聞かれる場所もあります。
 
 ちょっとしたタイモ畑でも、ヌマガエルやリュウキュウカジカガエルが見られます。
 
 耕作地周辺の、浅い流れがある水場は、リュウキュウカジカガエルが好んで生息しています。
 
 耕作地のため池などでは、オキナワアオガエル、シロアゴガエル(外来種)の他、ウシガエル(外来種)が生息している場合もあります。
 
 側溝にもカエルが生息していることがあります。流れのある部分には、リュキュウカジカガエルが見られます。また集水マスのような流れが無い部分では、ヒメアマガエル、シロアゴガエル(外来種)などが繁殖しています。
 
 畑の脇にある置いてある、バケツの中にたまった水の中でも、シロアゴアガエル(外来種)などがよく繁殖しています。
 
 未舗装の道路上にある水たまりでも、ヒメアマガエル、ヌマガエルなどが繁殖していることがあります。体が半透明で、水面に浮いているオタマジャクシがヒメアマガエルです。

 

2.山地で暮らすカエル達の生息場所
 沖縄本島の北部地域に位置する山原(ヤンバル)の森や、石垣島・西表島の森には、森林にしか生息しないカエル達も住んでいます。山原の森には、リュウキュウアカガエル、イシカワガエル、ナミエガエル、ハナサキガエル、ホルストガエルが生息しています。石垣島、西表島の森には、オオハナサキガエル、コガタハナサキガエルが生息しています。これらのカエルが生息するためには、豊かな森が守られていなければなりません。

 
 森の中には、小さな沢が流れています。雨が少ない時期でも、流れが枯れることはありません。
 
 森の谷は、ほとんどこのような流れがある沢となっています。カエルが好んで生息しているのは、源流の水が少ない部分です。
 沢沿いは、カエル以外にも、昆虫、爬虫類、鳥類など、多くの生き物が生息しています。森は天然のダムであり、豊かな森では雨が少ない時期でも、この流れが枯れることはありません。多くの生命を育む、大切な水です。

 
 滝壺や淵の水の中では、ハナサキガエルが繁殖します。また滝や河川周辺の斜面の穴では、イシカワガエルが繁殖します。
 
 河川源流部が湿地のようになった場所では、リュウキュウアカガエル、ナミエガエル、ホルストガエルが繁殖します。

  

 
   
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