沖縄本島北部のやんばるにのみ分布する固有種です。頭胴長が15cm程度です。体毛にトゲ状の毛が混ざるため、トゲネズミの名があります。なお奄美大島と徳之島には近縁なアマミトゲネズミ(
Tokudaia osimensis )とトクノシマトゲネズミ(
Tokudaia tokunoshimensis )がそれぞれ生息しています。
Tokudaia 属のネズミはこの3種のみで、中部琉球に固有の属です。
オキナワトゲネズミは、最近個体数が若干ながら復活しつつあるようです。夜間に森の中を歩いているとき、林床で活動する個体を時々目撃するようになりました。必ずしも原生な自然林というわけではなく、
エゴノキなどが混ざる比較的二次的な森林でも目撃します。ただし下草苅りなどは行われておらず、シダなどが繁茂した林です。写真は、巣穴らしき穴から顔を出し、こちらを伺っていた個体です。木の根もとに開いた穴、斜面の岩の間隙などを利用しているようです。夜間林床で目撃した際、クマネズミなどと比べて動きがやや緩慢な印象です。オキナワトゲネズミを目撃するエリアにも、まだ除去しきれていないノネコが闊歩しており、せっかく個体数が一時的に戻っても、またノネコに捕食されてしまわないか懸念されます。
捕食された”ケナガネズミ”の死骸の写真はこちらにあります。